愛知サマーセミナー20152015年09月06日 13:50

愛知サマーセミナーが7月18日(土)・19日(日)20日(祝)に開催されました。
愛知サマーセミナー:::みんなでつくる夢の学校

小学生のお子さんを持つ人からこのイベントのことは聞いていたけど、夏休みの子ども向け講座と勘違いし足を運ぶことはありませんでした。まったく違います。レンジが広く、射程距離の長い大人のイベントです。

講座の一部です。
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登録ID:0599
講座タイトル:巨大プリンを作ってみよう!
講師:馬場直樹 岡田杏菜
カテゴリー:料理・手芸
持ち物:エプロン、三角巾
講座の紹介:みんなで、巨大プリンを楽しく作ろう。誰でも来てね!料理の好きな人、特に大歓迎です。お待ちしています。

登録ID:1116
講座タイトル:『憲法を守る』ということの意味
講師:小林節
カテゴリー:平和
講座の紹介:『「憲法」改正と改悪 憲法が機能していない日本は危ない』『白熱講義! 日本国憲法改正』など、憲法問題について多くの著書を出されている小林節先生から、憲法問題の”核心”をお話していただきます。
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巨大プリンにしようか憲法問題にしようか、こうしたテーマを同列に選ぶことができます。セミナーを支える実行委員会の方々に敬意を感じます。

高橋源一郎氏の講座を受講しました。
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登録ID:1291
講座タイトル:ぼくらの国なんだぜ
講師:高橋源一郎
カテゴリー:その他
講座の紹介:1981年より、数々の文学賞を受賞され、2011年から朝日「論壇時評」執筆。文学者という立場から「震災」や「政治情勢」に関わる。NHKラジオにも出演。今回は市民・高校生に向けてのメッセージ。
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講座は脱線しつつも民主主義の考察を中心に進められました。代議制民主主義だけが民主主義であるという刷り込み、そのことに少し侵され過ぎていること。デモについては、デモによって可視化されなかった人々の意見が見えてくる、これも民主主義の一つの形であるとの解釈。
なるほど。

ご自身の過去のことを語っています。
死者と生きる未来(高橋源一郎)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

講座の終了時刻が近づいたころ、そのフィリピン訪問について淡々と語り始めました。
70年前と現在、今と70年後のように「と」を使い時代を語ることに私たちは慣れています。しかし「と」を使うことで無意識に時代を分けて思考することが当たり前になっているからでしょうか。その場で理解できなかったことが少なくありません。

70年前に亡くなった人の視線を感じることで過去と現在がつながり、過去が掛け替えのないものに見えるようになったという感覚はなかなか理解できません。実際その感覚を上手く表現するのは難しいと高橋氏自身が語っておられます。死者に視線はあるはずないし、それを感じるとはどういうことでしょう。
こうした作業をするのが文学であると指摘し、亡くなった著者の文庫を読んでみるとこの感覚が理解できるかもしれないと教えてくれました。・・・なるほど。

2016年の愛知サマーセミナー。楽しみです。