スクーデリアオクムラ ― サスペンションセッティング相談会2016年11月28日 00:50

スクーデリアオクムラは愛知県名古屋市北区丸新町370に社屋を構える
二輪用サスペンションメンテナンスおよびチューニングを主要業務とする会社です。
スクーデリアオクムラ ウェブサイト



2016年11月26日(土)はセッティング相談会が行われました。
=== ここから ===
明日はサスペンションセッティング相談会です。
明日、11月26日土曜日はスクーデリアオクムラ社屋に於きまして、「サスペンションセッティング相談会」を開催いたします。
サスペンションメンテナンスやチューニングをご検討中の方をはじめ、ノーマルサスペンション、リ・プレイスサスペンションなど、どんなサスペンション、どんな車両でもご相談をお受けいたします。

時間は午前10時より午後4時まで。
暖かいスープをご用意してお待ちしております。
=== ここまで ===
明日はサスペンションセッティング相談会です。 | BLOG OKUMURA


ショップを伺いました。
ショップを訪れたのは今回が初めてではなく、GSX-R1100(1991年式)に乗っていたときサスペンションメンテナンスを依頼したことがあります。10年以上ノーケアの車両でフロントフォークはメッキが一部剥がれ、オイルが滲み出てくるといった状態です。すでにサスペンションの性能劣化は進んでおり、交差点を曲がるといったことすら神経を使っていました。
話し合いの結果ME(マジカル・エフェクト)ダンピングチューニングを施すことにします。剥がれたメッキは再メッキすることに決めフロントはバネをシングルレートに換え、リヤダンパーは全長を1mm延ばし少し後ろを高くする仕様でセットアップすることにしました。
セッティングの嗜好などについては難しい言葉で会話することはありませんでした。サーキット走行はしません。普通に日常で使えればそれで良しで、あえてリクエストすればダム湖沿いの回り込んだ狭い道を走るときに楽に曲がれるようになれば嬉しいと伝えました。
納期は1週間ほどです。

受け取った車両がしっかりメンテナンスされていることは走らせてすぐ判りました。コーナー進入時に感じていたフロントの不安定さが解消されたことは予想どおりでしたが、コーナー出口で不安なくスロットルを開けていくことができたり、高速域では接地感と安定感が増して運転が楽になったことは大きなメリットでした。意外だったのはブレーキング時の姿勢が非常に安定するようになったことです。高品質なバイクに乗っている印象です。

さて。
現在のバイクはCBR954RRです。2002年式ですから14年前のモデルです。不満に感じている点は大まかに2つあります。
・高速道路での直進性があまり良くない
・低速域でのゴツゴツ感が不快

高速道路の直線はビシっと真っすぐ走って欲しいのに、なぜかふわつきを感じます。手放しすると横に曲がってしまうというのではなく、真っすぐを走るだけなのに何故か神経を使っているという嫌な感覚です。
風か?と思って草木を見ると動いていないし、吹流しを確認すると真下を向いています。
低速域でのゴツゴツ感に関しては、試乗してもらったところ、ピストンスピードが低い領域で減衰がきっちり効いていないことが一因だと伝えられました。動きが渋くなっているのでしょうか。

バイクをショップに置いて帰りました。
フロントフォークおよびリヤダンパーは現在装着されているものにMEダンピングチューニングを施します。フロントはバネをシングルレートに換えセッティングすることとします。
・純正バネ:0.72〜0.96kgf/mm、外径38φmm
・交換バネ:0.90kgf/mm、外径38φmm
併行しステムベアリングのメンテナンスを依頼しました。


相談会ということで奥村代表とメカニックの方とのお二人にお話を伺いました。
失礼承知で、いま着いているリヤダンパーをMEチューニングするよりオークションなどで中古のオーリンズダンパーを買ってきてオーバーホールした方が上質になるのか質問してみました。
同様の事例は少なくないようで、どうしてもオーリンズを着けてみたいならオーリンズでないと満足できないだろうけど、そうでないならMEチューニングで良いと思いますよ、と返ってきました。手を加え丁寧にセットアップしていくと純正装着のショーワ製ダンパーはけっこうな性能を出してくれるようです。

質問します。
CBR954RRのハンドリングは古くさいものなのか、たとえばCBR1000RRに乗ってしまうと買い替えしたくなるような違いがあるのかお伺いしました。
奥村代表は、954は馬場さんの最後に開発したバイクで今乗っても軽快で十分楽しいと思いますよ、夏はタンクが熱いけどね、と説明してくれます。メカニックの方は1000RRはレースを意識していることでちょっと方向性が変わったかも知れませんが乗りやすさという面では900RRと1000RRは繫がっていると思います、と教えてくれました。

ライトウェイトスポーツバイクとしてCBR954RRは価値ある1台と言えそうです。

RC213V-Sのこともお伺いしました。またの機会に。

コメント

トラックバック