そしてここから始まった ― 第一生命館マッカーサールーム ― 2017年05月10日 23:00
ここ最近、新聞に『憲法改正』の話題を見ない日はなくなりました。
憲法といえば、一昨年福島県の三春を訪れたときにその成り立ちを調べたことがあります。
三春の歴史、福島の歴史: 動力綺譚 - douryoku kitan -
GHQに接収中の第一生命館は1946年(昭和21)に民政局が置かれ、同年2月4日から12日までの9日間で日本国憲法の原型であるGHQ草案が作成されたと伝えられています。
連合国軍による占領政策に関する映像で真っ先に思い浮かぶのが第一生命館の堂々とした姿です。第一生命株式会社のウェブサイトにマッカーサーが過ごした部屋が紹介されています。
マッカーサー記念室|イベント|第一生命保険株式会社
マッカーサー記念室の歴史
昨今、安倍晋三氏は急き立てるように憲法の改正を訴えています。やれ東京オリンピック開催に合わせるだとか、2020年という年に向かってだとか、・・・。
憲法はそんな風に扱って良いものなのでしょうか?
日本弁護士連合会は答えています。
日本弁護士連合会│:憲法って、何だろう?
上のページに絵本がお知らせがあります。
憲法絵本「憲法って、何だろう?」
読者が小学生であろうと、憲法のもっとも基本的なところが正しく伝わるよう記されています。一部引用
=== ここから ===
【7ページ】
憲法は、リーダーを縛るもの
みんな、リーダーの決めたルールに従う
リーダーは、憲法に従う
なぜ?
リーダーも人間だから
かならず、まちがうから
たいへんなことになるから
リーダーが決めるルールが「法律」
リーダーを縛るルールが「憲法」
それが「法の支配」です
【17ページ】
「変えにくい」から憲法
憲法はリーダーを縛るもの
リーダーにとって一番じゃまなもの
だから、簡単にはかえられない
=== ここまで ===
上の引用から導かれる論考は2つ。
・安部氏は、いま正に間違いを犯しているのではないか?
・安部氏が必死に変えようとしていることは、一番邪魔なものである。その邪魔なものを変えて何を得ようとしているのか?
それにしても石橋湛山や吉田茂と比較するとなんとも情けない。