謂れのない圧力の中で2017年08月02日 23:50

灘中学校・灘高等学校校長 和田孫博さんの言葉がpdfファイルとしてアップロードされています。
謂れのない圧力の中でーーある教科書の選定についてーー


和田校長のこの言葉に対するTwitterでの意見です。
津田大介さんのTwitter、@tsuda
2017年8月1日のメッセージから引用。
=== ここから ===
灘校の校長が歴史教科書採用を巡って同校に有形無形の「圧力」がかかっていることを具体的に開示、かつ極めて冷静に分析し、いまこの国で起きている「歴史情報戦」がどのような段階にあるのかわかる声明文。全国民必読の文章では。立派な校長だと思う。
=== ここまで ===


内田樹さんのTwitter、@levinassien
2017年8月2日のメッセージから引用。
=== ここから ===
教科書採択について灘校に自民党議員やネトウヨがテンプレート通りの抗議ハガキを送って、採択とりやめをさせようとした鬱陶しい事件の経緯を灘の校長先生が淡々と報告されています。toi.oups.ac.jp/16-2wada.pdf ぜひ読んでください。
似たことがありました。ある高校の同窓会から依頼された講演を断わられました。同窓会員を名乗る人物から「なぜ内田のような者に講師を依頼したのか」という抗議があり、中止することにしたそうです。一人からでも抗議があれば多くの組織はトラブルを忌避するために「事なき」願うのです。
その「成功体験」によって人々はクレームの有効性を学びます。主催者が「抗議があるようなことは一切しない」という事なかれ主義を採択すれば、どんな組織もクレーマーたちのエンドレスの介入を誘うだけです。その点で灘校の校長先生の見識には敬意を表したいと思います。
=== ここまで ===

和田校長はとても立派だと思います。
しかし体を張ってまで何故こんなストレスが掛かる振る舞いをするのでしょうか。私には理解できません。
ただ朧げながら一つの覚悟は感じます。

子供たちの未来を守ること。

たぶんそうだと思います。