ミシュラン PILOT SPORT CUP 2 ― 慣らし走行は100km以上2026年02月01日 17:00

トヨタ86 のタイヤを新調しました。
ミシュラン PILOT SPORT CUP 2 CONNECT です。いままで装着していたミシュラン PILOT SPORT4S からの買い替えになります。サイズは前後4本とも同じとし、225/45ZR17 (94Y) XLです。


ミシュラン公式サイト ウェブカタログ


タイヤに期待する性能はいくつかあります。
・降雨時のグリップ性能が優れていること
・下りのカーブ途中にある道路ジョイントを通過する際、
 通過後の車体振動が速やかに収束すること
・ステアリング操作に対してクイックすぎる反応はしないこと
・カーラジオが普通に聴ける程度のノイズ発生であること
・持ちが良いと思えるくらいの耐摩耗特性であること
・グリップは高め、が好み

とはいえ、具体的に期待することがあろうが試乗する機会があるわけではなく、メーカー広告やショップのアドバイス、あるいは雑誌記事やYouTube動画などをもとに決定しているのが実際です。購入して自分のクルマ(バイク)に装着し、さまざまに走ってみてはじめて期待していた性能かどうかが分かるというものです。
なのでタイヤ選びは難しいです。面白いけど。

YouTube動画はよく見ます。たとえば、これらを参考にしました。

土屋圭市さん(2018年4/16配信)
田中ミノルさん(2020年5/13配信)
東方紀美恵(とうぼうきみえ)さん(2020年12/26配信)
小林真一さん(2025年2/20配信)


CUP 2 はウェットグリップの方は割り切って、ドライでのサーキット走行に特化したタイヤです。
86 は趣味のスポーツ走行をするためという限られた目的で所有しています。技術レベルについては一旦棚に上げといて、よりハイグリップに振ったタイヤを使ってみると更に楽しい体験が得られるのではないかとシンプルに考えるようになりました。下世話にタイムアップを期待するのも趣味の一つですし、背伸びして高性能を手にしてみるというのは、これはこれで良しと思います。
サブとして  DAVANTI DX640(https://www.autoway.jp/brand/davanti/feature_dx640)を1セット持っているから、CUP 2 を選択するのに躊躇いはありません。


左側がinside、右側がoutside


CUP 2 に興味を持つようになった理由はいくつかありますが、その一つは GRカローラ モリゾウエディションに装着されたり、先ほど発表になった GR GT に採用されたことがあります。

【GRカローラ モリゾウエディション】
    ↓
==== ここから ====
日本ミシュランタイヤ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:須藤 元、以下ミシュラン)のサーキットタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2 CONNECT(ミシュラン パイロット スポーツ カップ ツー コネクト)」が、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男、以下 トヨタ)の新型「GR COROLLA」に新車装着用タイヤとして採用されました。
==== ここまで ====
「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2 CONNECT」が TOYOTA新型「GR COROLLA」に純正装着(2023年2/13)

【GRカローラ モリゾウエディション】
    ↓
==== ここから ====
RZから10mm拡幅した245/40ZR18タイヤ(MICHELIN PILOTSPORT CUP 2 CONNECT)を採用。公道も走れるサーキットタイヤは、高度なドライグリップ性能を発揮しつつ、サーキット走行時の優れた耐摩耗性も兼備。周回を重ねながら、ラップタイムの向上やドライビングスキルの向上を目指せます。
==== ここまで ====
MORIZO Edition | GR COROLLA | GR | TOYOTA GAZOO Racing

GR GT
  ↓
==== ここから ====
サスペンション特性をゼロから開発し、日常使いから限界域までリニアなレスポンスと高いコントロール性にこだわりました。タイヤはMICHELIN社のPILOT SPORT CUP2を装着し、GR GT専用開発を行いました。サスペンションとタイヤは開発初期からプロドライバーと共にシミュレーターを活用し、実車の走り込みとシミュレーター評価をアジャイルに行うことでサーキットやワインディングロード等の一般道でもクルマと対話できる、GR GTに最適な性能を目指しています。
==== ここまで ====
TOYOTA GAZOO Racing、新型車「GR GT」、「GR GT3」を世界初公開 | プレスリリース | TOYOTA GAZOO Racing



スリップサインマークはムッシュ・ビバンダム


ところで。
トヨタは GRカローラ モリゾウエディションのドライバーへ CUP 2 の取り扱いをどのように説明しているのでしょう。
GRカローラの取扱説明書から引用します。
==== ここから ====
タイヤについて
工場出荷時に装着された 245/40ZR18 タイヤについて

このタイヤは乾いた路面でのグリップ性能を優先した設計のため、
濡れた路面では十分なグリップ性能が発揮できない可能性がありま
す。
降雨時など濡れた路面を走行するときは、路面状況を確認しながら、
慎重に運転してください。
また、外気温が 7 °C以下のときは、制動力の低下など本来の性能を発揮できない場合があります。
知識
工場出荷時に装着された 245/40ZR18 タイヤについて
乾いた路面でのグリップ性能を優先した設計のため、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。
警告
■ 工場出荷時に装着された 245/40ZR18 タイヤについて
外気温が -10 °C以下でタイヤの使用お よび保管をしないでください。タイヤ の表面(トレッド)が、ひび割れるな ど損傷するおそれがあります。
==== ここまで ====
GR COROLLA 取扱説明書;256ページ

注意事項ばかりで面倒くさそうな印象が伝わってきます。にもかかわらずこのタイヤを採用したのは、GRカローラ モリゾウエディションを成立させるにはこのタイヤが欠かせなかったからなのでしょう。
何がそうさせたのか、その辺りの経緯をモリゾウさんから聞いてみたいです。


ミシュラン社は CUP 2 ユーザーに何を伝えているのでしょう。
ウェブサイトのカタログから引用します。
==== ここから ====
「正しく安全にご使用いただくために」
本タイヤは、公道走行可能なサーキットタイヤです。このタイヤはドライグリップ優先の設計のため、ウェットハイドロプレーニング性能は一般の市販タイヤと比べると低くなっています。降雨時のご使用については、充分スピードを落とし、安全走行を心がけてください このタイヤの性能を十分に発揮するために、4本同時使用・交換をお勧めします。

【サーキットでお使いになる前に】
タイヤの摩耗状況や損傷がないかご確認ください。適度なスピードで走行し、タイヤの温度を徐々に高めてからお使いください。

【サーキットにおける空気圧調整のすすめ】
タイヤが冷えた状態で170kPa~180kPaに空気圧を調整してください。 3~6 周*のウォーミングアップ走行にてタイヤを徐々に温めてください。(85~110℃)(*サーキットにより異なります)特に初めの数周は充分スピード及び車両コンディションに配慮し安全に走行してください。特に新品のタイヤをご使用になる際は、徐々にタイヤの温度が上がるように心がけてください。 ピットに戻ったら、すぐにタイヤが温まった状態の空気圧を確認してください。タイヤが温まった状態で 230kPa~250kPaに再度空気圧を調整してください。 さらに3~6周のポテンシャルを引き出すための練習走行を行ってください。ピットに戻り、再びタイヤが温まった状態で 230kPa~250kPaの間に空気圧を調整してください。 この手順で調整された空気圧にて使用することをお奨めします。

【サーキット走行時の注意点】
サーキットにおいて激しい走行を長時間する際は、縁石との接触によってタイヤが損傷する恐れがありますので、充分注意してください。 縁石(またはトラック路面以外のもの)上を長時間走行した場合は、ホイールからタイヤを外し、タイヤの内部や各部を確認してください。タイヤの内側・外側に損傷がないか注意深く観察し、必要に応じてタイヤ販売店等にご相談ください。 各走行セッション終了毎にタイヤの目視点検をしてください。

【サーキット走行終了後、公道走行する前に】
必ずタイヤの状態を確認し、公道走行に必要なコンディションを満たしていることをご確認ください。タイヤが冷えている状態になってから、自動車メーカーの指定空気圧に調整してください。車両の安全デバイスや空気圧モニタリングシステムをオフにしている場合は、必ずオンにしてください。

【一般路での使用】
タイヤが冷えている状態で自動車メーカーの指定空気圧に調整してください。自動車メーカーの指定空気圧は運転席側ドア付近や給油口またはオーナーズマニュアルに表示されています。

【冬の走行時には以下の点をご注意ください。】
気温7℃以下では夏タイヤのゴムは固くなりその性能を発揮できない場合があります。状況に応じて冬用タイヤの装着をお奨めします。
==== ここまで ====
MICHELIN PILOT SPORT CUP 2(パイロット スポーツ カップ ツー) | 乗用車用タイヤ | 日本ミシュランタイヤ


カタログの説明からは、なんだか手間のかかりそな印象を受けます。買うのに二の足を踏んでしまう人が出てきそうです。
商品を売って利潤を追求するのが資本主義の精神なのに、購買欲の惹起を意識した煽動的な表現をとらず、機能説明に徹した淡々としたものとなっています。
安静時の2倍くらいまで心拍数が上昇したり、場合によっては喉がカラカラに渇くほどアドレナリン分泌するのがサーキット走行です。そうした環境で使用することを想定した製品だから、このくらい抑制の効いた書き方でちょうど良いのかもしれません。


さて、タイヤは買ったばかりです。これから慣らし走行となります。
なぜ慣らし走行は必要なのか。ブリヂストンタイヤのサイトにそのあたりの事情がロジカルに解説されています。
新品タイヤ交換時の慣らし走行とは?必要性とやり方を解説


慣らしが終了したらサーキット走行です。
タイヤの扱いが原因でつまらない思いはしたくないものです。
バイクライディングに関する記事ですが、クルマにも共通する心構えが載っている記事があります。
サーキットで上手にタイヤを温める方法【ディアブロマン直伝】 - BikeJIN WEB

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2026年2月20日
追記

ミシュラン公式 YouTube サイトに小林真一さんのミシュランタイヤ評価の第2弾が掲載されました。
伝説の元ドライバー、現チューナー小林真一!ミシュランタイヤの魅力を語る!第2弾 「誰が乗っても楽しい」と語るその真意とは? - YouTube