良型ハゼ、なかなか釣れず ― 2020年11月07日 20:50
すっかり日は短くなり朝晩はひんやりするようになってきました。
今年の夏は刺すような日差しとあまりの暑さのため男性用日傘を買ったりしましたが、あれほど厳しかった猛暑の記憶も季節が移ろいゆくにつれだんだんと薄らいでいます。
晩秋のこの時期、季節を感じる自然相手の遊びにハゼ釣りがあります。手軽に数釣りができる夏ハゼとは違い、水温の下がる秋冬のハゼはけっこう手こずります。とはいえ、難しさと引き換えに20センチクラスの良型ハゼが期待できるため、竿を出すときの高揚感は夏よりずっと増して面白さがあります。
数日前、平坂入江、一色港、矢作古川といった愛知県西尾市周辺のハゼで実績のある場所へ行ってきました。
釣果については、3カ所に移動しなければならなかったということは、つまりは不調だったわけです。20センチくらいで揃えたかったのですが思うようにはいきません。
周りにはそれなりに釣っている人はいるので、工夫次第で嬉しい釣果になるのは間違いなさそうです。次回再挑戦のため竿や仕掛けについての策を練っているところです。
水温が下がるとハゼは侮れないです。
マハゼ | DAIWA:FISH WORLD
話は変わります。
釣り好きになったきっかけは思い出せないのですけど、幼いとき、たぶん幼稚園の頃から釣りに興味をもっていたような気がします。釣り竿すら持っていない小学校低学年の頃ですけど、ダイワが少年向け釣りクラブを立ち上げたことを知り、親に頼んで入会させてもったことはしっかり覚えています。
ダイワ・ヤング・フィッシング・クラブ(D.Y.F.C)です。
ダイワ・ヤング・フィッシング・クラブ機関誌
会員カードと年4回郵送されてくる機関誌は無くすことなくいまも手元にあります。カード裏面には会員の心得が記されています。
『ダイワヤングフィッシングクラブ
会員として、次の事を実行しよう。
・小さい魚は放流しよう。
・釣り場をきれいにしよう。
・釣り場ではお互いに譲りあおう。
・釣り場で会員に出会ったら、
声をかけよう。
Love Fish - これが会員の合言葉だ。』
釣り情報が乏しかった当時、D.Y.F.Cの機関誌は貴重なものでした。質問コーナーがあって専属の指導員が答えてくれます。
小田原一鱚【投げ釣り】
早川淳之助【磯釣り】
酒井康雄【沖釣り】
佐藤紫舟【ヘラブナ釣り】
佐々木一男【渓流釣り】
西山徹【ルアー・フライフィッシング】
そうそうたる釣り人がサポートしてくれていたことに改めて気づかされます。
D.Y.F.Cは変遷を経て現在も運営がつづいています。ウェブサイトからクラブの概要説明を引用します。
===ここから===
D.Y.F.Cの歴史は、40余年
子どもたちの人生で最も感性豊かなときに、かけがえのない体験を。
そんな思いから、ダイワヤングフィッシングクラブは1976年に発足しました。
当時、題材とした異色なマンガが少年コミック誌に連載がはじまり、
たちまち一大ブームが起きました。それまで大人の趣味であった釣りが、
日本中の子どもたちに注目されることになりました。
この当時の会員の方々も、いまでは親世代。
これまで多くの方に支持され、40年以上活動を続けてまいりました。
「地球を感じ、いのちと出会い、のびのび育つ。」を合言葉に、
子ども一人ひとりのコミュニケーションを深め、
自然とふれ合い、いのちの尊さを知り、釣りの楽しさを体感できるよう、
貴重な時間を提供し続けてきました。
単に、釣りのスキルアップを図るのではなく、
「自分で考え、自分で工夫し、自分で動く」、
学校では学ぶことのない自然との対話を大切に、D.Y.F.Cは活動をして参ります。
===ここまで===
矢口高雄さんからのメッセージがあります。その語りは40年前から一貫しています。
機関誌での連載コーナー“ヤング釣り方教室”で参考書として推奨されていたのが下の写真にある『ダイワ釣魚全集』です。
対象読者を大人に想定して執筆されているため小学生には難しい内容もあったけど、知らない魚や釣り方をワクワクしながら読んだものです。私の魚釣り知識の源流はこの本にありそうです。
ダイワ釣魚全集
巻末に編集者の言葉が載っています。
===ここから===
釣りを楽しむためには、ぜひ知っていなければならないことが、たくさんあります。釣具の知識や使い方、釣り方、海・川の釣り場での天候や潮などは、いずれも基本的に大切なことです。そうした観点から、釣りの対象魚についての全知識と、釣具と仕掛けの解説を中心に本書を編集しました。この書を通じて、みなさまの楽しい一日をより充実させたいと願っています。
ダイワ精工(株)営業部部長 岡田英司
===ここまで===
いまの感覚からすると正面切ってのこういう語り口は土臭いと受け取られてしまうのかもしれませんけど、真面目に丁寧に書き上げられた本は射程距離が長く、読み返してみると現在に十分通用する品質を持っていることが分かります。素晴らしい一冊です。
それはともかく、ハゼを釣ってやりたかったのはこれです。
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大型の刺身は珍味!