ラジオから玉音放送が流れた日 ― 2023年08月17日 09:30
備忘録
全国戦没者追悼式:天皇陛下のおことば
令和5年8月15日(火)(日本武道館)
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本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来78年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。
これからも、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います。
ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
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主な式典におけるおことば(令和5年) :天皇陛下のおことば - 宮内庁
内田樹ツイッター(2023年8月16日)
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「多くの国民を敵に回す」政策にこれほど固執するのは「民意を無視できるほど強権的な態度」をする方が「国民の要求に宥和的な態度」をするより「選挙では勝てる」という安倍政権以来の成功体験があるからです。
権力者が国民を見下し、奴隷扱いすると、見下され、奴隷扱いされている国民の方は「政府がこんなにひどいことをできるのは圧倒的な権力を持っているからだ。権力に抗って少数派になってさらに冷遇されるよりは、権力におもねって少しでも『おこぼれ』をもらう方が合理的だ」と推論するのです。
民意を汲み上げるより、民意を無視する方が政権の延命率が高いというデータがあります。独裁者が長期にわたって権力を維持した場合、独裁者が死んだあとも権威主義的体制が継続した国は(冷戦以後)92%に達します。国民は割とすぐに権威主義的体制に慣れ、そこに安住してしまうのです。
行政府が異常に強権的で、立法府には無能な議員や愚劣な議員や下品な議員がひしめいていれば、有権者は投票意欲を失い、進んで奴隷化します。そうすれば選挙には圧勝する。自民党はその成功体験を熟知しているのです。
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内田樹@levinassien
白井聡ツイッター(2023年8月15日)
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いま、NHKで若者たちを出演させて「戦争になったらどうしますか? どう考えますか?」みたいなことを語らせている番組をやっており、NHKはこういう座組みが好きなわけだが、根本的に違和感がある。こうやって一般庶民に語らせて彼らが「主体」たりうるかのような幻想を振りまくのは止めなさいよ。
戦争において、一般庶民は通常徹底的に「客体」なんだよ。「主体」じゃないんだ。モノとして扱われる側なんだ。戦争が起こるとき、その理由となる利害関係があり、それで飯を食う人たちがおり、庶民はそこに動員されて殺し殺される。これが基本構図。あたかも自分の意思を持てるかのような幻想は害悪だ
いざ始まってしまったら、どうにかして逃げるか、それとも、その戦争が権力者の利益のためであるとわかっていても、闘いに参加するか、しかない。どちらを採っても払う犠牲は大きい。どちらを採るにしてもそこでどれだけの内的確信を持ちうるのか。主体性なるものがあるとすればそこにしかないと思う。
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白井聡@shirai_satoshi
YouTube動画(エアレボリューション)
石破茂氏出演!『安全保障論 / 自民党論』(2023年5月19日放送・前半無料パート)ゲスト:石破茂、出演:島田雅彦・白井聡、司会:ジョー横溝 - YouTube
YouTube動画(青木裕司と中島浩二の世界史ch)
256日本の戦争と敗戦(1)満州事変と日中戦争 - YouTube
257日本の戦争と敗戦(2)日中戦争から日米対立へ - YouTube
258日本の戦争と敗戦(3)太平洋戦争の勃発 - YouTube
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2023年8月22日
追記
「青木裕司と中島浩二の世界史ch」が更新されました。
259日本の戦争と敗北(4)硫黄島、沖縄、ポツダム会談 - YouTube
260日本の戦争と敗北(5)原爆投下、ソ連参戦、玉音放送 - YouTube