幸田サーキット走行会 ー 練習課題は早めのブレーキリリース ― 2025年04月12日 17:30
4月6日(日)、GR Garage 日進竹の山 が主催する『GR Garage日進竹の山走行会㏌幸田サーキットYRP桐山』に参加しました。
イベントにはタイム計測器の貸し出し、弁当(終日参加者)、名東写真の方による写真撮影が含まれています。
GR Garage 日進竹の山 | トヨタカローラ名古屋
<記録>
・Date:2025/4/6
・Weather:Fine
・Track:Dry
・気温:未測定
・路面温度:未測定
・車両:Toyota 86 Racing (ZN6)
・タイヤ:(前)MICHELIN PILOT SPORT 4S 225/45R17
<内圧:200kpa>
(後)MICHELIN PILOT SPORT 4S 225/45R17
<内圧:200kpa>
・ベストタイム:0'51.393
・最高速度:未測定
個別ラップ表
当日は、雨量は少ないけど昼前まで雨が降り、午後から止むという一日でした。
半乾きの路面はいつも以上にタイヤグリップに意識を集中させなければならず難しかったものの、VSCのON・OFFを試すことができたり、経験値を積むのにとてもよい機会となりました。
撮影時刻:午前10時50分
走行ラインは乾き始めていますが、奥の方に位置するヘアピンカーブ周辺はまだ濡れていてます。
撮影時刻:午後3時15分
午後からはドライ路面になっています。桜は満開!
山田英二選手がゲストドライバーとしてお見えになり、MCの槻島ももさんと一緒にイベントを盛り上げてくれました。
槻島ももさん(左)と山田英二選手(右)
走行の合間にコントロールタワー3階の教室で講習が2回組まれていて、参加者との質疑応答の時間がありました。
「連続ヘアピンのライン取りがよく分かりません。どのような走行ラインが良いですか?」という質問があがってきます。
これに対し山田選手は、
「いろいろ試してみるのが良いですよ。たとえば、奇数周はアウト・イン・アウトで走って、偶数周はミドル・イン・ミドルで走ってみて比較してみるのはおすすめです」との助言で応えます。
なるほど、奇数周、偶数周で分けて比較するというのは賢明です。
ところで。
運転の仕方を変えるべく試行錯誤をつづけています。 澤圭太選手と堤優威選手のドラテク解説に改めて強く興味を持ったからです。
下のYouTube動画です。
澤 圭太 操作見直しでタイム短縮 10の指摘
堤優威 もてぎ車載映像 コーナリング速度の上げ方
ヘアピン2(撮影:名東写真)
ブレーキリリースは終わりステアリングを切り込んでいる場面です。澤圭太選手の解説がベースになっています。
突っ込み重視の走行と比べると“攻めてる感”は乏しく物足りない気はします。アクセル開始ポイントについてはほぼ同じですがクルマの向きに違いがあります。額面通りのスローイン・ファストアウトです。
Dipperコーナー(撮影:名東写真)
早期ブレーキリリースコーナリングが上手くできた周回の写真です。参考にしているのは堤優威選手の解説です。
こんなことがありました。
先月、鈴鹿サーキット本コースの走行会に参加したときのことです。少々調子に乗ってしまい250R(通称:マッチャン)終盤のブレーキングが遅れてしまうということがありました。「あ、しまった!」と気付き咄嗟にブレーキ踏力を上げて進入までにどうにか帳尻を合わせようとしたのですが、いかんせん大きくなった運動エネルギーのため減速は間に合わず、今まで経験したことのない速度を保ったままスプーンカーブ1コ目の縁石が迫ってきてしまいました。
高速で強くブレーキをかけているからリヤ荷重は小さくなってモゾモゾしていることがシート越しに伝わってきます。下手なことをしてコントロール不能の暴走状態になったらどうしようと瞬時に嫌なことを考えてしまいました。
背筋の凍る思いでしたが、一か八かでブレーキをスッと抜いてステアリングを軽く左に回してみたら、とくに何が起こるでもなく良い姿勢のままスプーン2コ目に向かってくれました。呆気ないほど自然に曲がってくれてその時はホッとしましたが、狐につままれたような不思議な感覚でした。
思うに、この感覚は昔スキースクールでパラレルターンができるようになったときの感覚に、そっくりとは言いませんが、似たところがあります。
スキーを始めたばかりのころ、1日4時間、3泊4日、計12時間の雪上レッスン実施というスキースクールツアーに参加したことがあります。
初歩の初歩プルークボーゲンから始まりシュテムターンへと進み、最終日には圧雪された中斜面ならパラレルターンができるまでになるという内容豊富なものです。場所は志賀高原「一の瀬スキー場」です。
シュテムターンまでは割と順調にできるようになったのですが、そこから先のパラレルターンに進むときが非常に難しく、おかげで起き上がるのはうまくなりました。
シュテムターン解説の動画があります。
【明日から出来る】スキーヤーなら始めは誰もが憧れるパラレルターンに向けた練習方法について - YouTube
【ズバリここが大事】ピッタリ脚を閉じて滑るために必要な内脚の使い方をプロスキーヤーが分かりやすく解説します - YouTube
パラレルターン習得の練習方法はいくつかありますが、一番しっくりきたのは斜滑降しながら上下動をおこない、それをターン開始のきっかけにするというものです。斜滑降しながら膝を深めに曲げ、すぐさま体を伸ばすのと同時にストックを突き、谷側スキーに掛かっている体重を山側のスキーに移しパラレルターンを導きます。
連続したターン弧を描くポイントはエッジの切り替え動作にあり、ハの字を作ることなくエッジを切り替える動作が初心者には一つの壁になっていました。
ただ、難しいとはいえ、繰り返し練習していく中で、さっきまで全くできなかったパラレルターンがある時を境にできるようになりました。
どういうことなのでしょう。勝手な推測にすぎませんが、これは、今まで存在すら意識していなかった身体感覚が、その瞬間に新しくインストールされたと考えます。アプリのバージョンアップならぬ身体感覚のバージョンアップです。
クルマの話に戻ります。
こうした身体感覚が変化していく現象は、ハイスピードドライビングの世界にも通じているように思うのです。
スピードや旋回効率のことを考えると、スポーツドライビングとスキー技術との間には共通性を見出すことができそうです。
走行会では3コーナーとDipperコーナーを利用して早期ブレーキリリースの練習を行いました。歩留まりは悪いけど、それっぽいのが何回かできるようにはなってきました。ただ、期待してタイムを見ると、予想とは裏腹に突っ込み重視で走っているときのベストとほぼ同じという残念な結果でした。
なので私の場合、現状では早めのブレーキリリース術が優れているとは言えません。しかし劣っていないことも判りました。
身体感覚のバージョンアップを期待して練習はつづけるつもりです。果たして、習得できるのでしょうか。
まさか、バージョンアップの対象外だったりして。\(^O^)/
スポーツ走行は楽しいけど、やはり食べることの方が優先順位は上です。私は終日参加なので昼休憩のとき弁当とお茶が配られます。
こうして眺めてみると海老フライは大きく豪華な弁当です。ごちそうさまでした。
おまけ。
行きは「道の駅 にしお岡ノ山」で休憩しました。
道の駅 にしお岡ノ山
ツバメの巣
建物の軒下にツバメの巣があります。
認定NPO法人 バードリサーチ
このプレートは巣の近くにありました。
バードリサーチ / Bird Research
「道の駅 にしお岡ノ山」はツバメだけでなくスズメも多くいました。鳥たちが集まりやすい環境なのでしょう。
春の遠足 ー スーパー耐久 第2戦 SUZUKA ― 2025年04月29日 08:15
2025年(令和7年)4月27日(日)、『ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第2戦 SUZUKA S耐』の決勝レースを観てきました。
昨日昼から降り出した雨は夜には上がり、きょうは朝から快晴に恵まれました。青葉が目に眩しい春の日差しの中、5時間の耐久レースを満喫してきました。場内実況は鈴鹿の最高気温は25℃と伝えています。
レース観戦のときは早起きします。
観戦仲間と合流し、コンビニ経由で鈴鹿に出発です。
コンビニで朝食購入
途中コンビニに立ち寄り朝ごはんを買います。
心配していた道路渋滞はなく鈴鹿までスムーズに走りました。
駐車料金はネット前売りにて支払い済み
予定通りの時刻に到着。係員にスマホ画面を提示し駐車場所に誘導されます。
ゲートオープン1分前
たまたまなのか、スーパーGTに比べるとみなさんの歩く速度は心なしちょっとゆっくりです。
ピットウォークに参加
解放されるのは9:05~9:50の45分間です。選手にサインをもらったり、間近にマシンを見たりできます。参加車両が多いのでピットは賑やかです。
#777 D'station Vantage GT3【Aston Martin Vantage GT3 EVO】
D'station Racing<ST-X Class>
屋根のところに緑色のゴーストが、ヘッドライト周辺にはフレアが現れています。しゃがんだりしてアングルを変えるとゴーストの出る位置は移動するけど発生自体は抑えられませんでした。撮影レンズは、
「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」
です。
レンズ性能テストのような撮影をしなけけば、たいていの場面においてこのレンズは期待に応えてくれます。軽いので歩き回るときの最良の1本です。
#47 D'station Porsche 992【Porsche 992】
D'station Racing <ST-1 Class>
#884 シェイドレーシング GR86【TOYOTA GR86】
SHADE RACING<ST-4 Class>
#18 WedsSport GR86【TOYOTA GR86】
浅野レーシングサービス<ST-4 Class>
#41 エナジーハイドロゲン EXEDY GR86【TOYOTA GR86】
TRACY SPORTS with DELTA<ST-4 Class>
86勢のフロントバンパー観察がピットウォーク参加目的の一つです。バンパーのモディファイでフロントの接地性が上がるようなら試してみたいと考えているからです。
ingsのフロントバンパーが定番のようです。
11:00。決勝レースが始まります。
1、2コーナースタンド最上階
スタートから1時間ほどこの場所で観戦しました。
ちょうどこの位置からは、1・2コーナー間の縁石部分と2コーナー出口からS字に向けての両路面を直線的に見ることができます。ライン取り研究にはもってこいです。
バッテリーパック装着フルサイズカメラに600mmの望遠レンズ
鞄の中にレンズをもう1本持ってきていて、重そうに見えるので尋ねてみたところ、やはり重いそうです。
ライン取りの異なるMAZDAの2台
ロードスターは堤優威選手です。
暑くもなく寒くもなく、レースはたっぷり5時間あるし、きょうは各観戦ポイントを巡ります。西コースを回ってみることにします。
移動中の1コマ
ヘアピンから先は、喫煙所はあるけど便所と飲み物の自販機はありません。ご存知でない方への配慮として、目立つ案内は必要かと・・・。
スプーンカーブのオフィシャルポスト
出走台数の多い混走レースなので青旗はすぐに提示できるよう常に手にしていました。
スプーンカーブ1コ目入り口
レコードラインではないし、イン側に残っているブレーキ跡が気になります。フォーミュラー・カーのバトルの結果?
カメラ職人
菱形(◇)を反時計回りで描くように上下左右にカメラを振りながら高速走行のマシンを追っていきます。
《S耐TV》 第2戦 SUZUKA S耐 決勝 - YouTube
スプーンカーブ1コ目アプローチ
縁石をしっかり踏む選手、かすめるくらいの選手など、走りの個性が伝わってきます。
スプーンカーブはカーブ内側に視界を遮るものがないため、見通しがきき開放感があります。観覧席はU字溝を伏せただけの質素なものですけど、のんびりできて居心地のよい場所です。
西ストレートと見切れる250R(通称:マッチャン)
スプーン立ち上がりまで来ました。こうして見てみると、マッチャンと西ストレートとの高低差はけっこうあるのが分かります。
行き止まり=DEAD END
スプーンカーブ観戦エリアの最奥にやって来ました。柵と行き止まりの看板以外はとくに何もありません。
とんぼ返りするだけですが、1度は行きたい場所です。
デグナーカーブ進入を望む
望遠レンズで撮影すると直角に見えますが、デグナー1コ目は45度の15Rコーナーです。
#666 seven x seven PORSCHE GT3R【Porsche 911 GT3R】
seven × seven Racing<ST-X Class>
優勝マシンです。
シケインはアウト・イン・イン
シケイン1コ目の通過ラインをじっくり観察しました。
アウト・イン・ミドルというより、アウト・イン・インに近いライン取りをしている選手が多かったです。
シケイン1コ目は小さく回り、2コ目は抑えぎみにして早めに向きを変え、姿勢を整えたところで最終コーナー目指して強く加速していく、という感じでドライビングを組み立てています。
チェッカーです。
52台出走、45台完走
東コースから西コースまで今日はよく歩きました。春の遠足のようです。帰りがけ「ぐるめぷらざ」でお土産を買って、レース観戦はおしまいです。
リンク
鈴鹿サーキット | リザルト | スーパー耐久
鈴鹿サーキット「ぐるめぷらざ」
鈴鹿サーキットFREE Wi-Fi
一般社団法人スーパー耐久未来機構(STMO)
備忘録
FMラジオとイヤホンは必携。
鈴鹿サーキットFREE Wi-Fi は途切れることしばしば。