ダンパーのオーバーホール ― 2023年03月23日 11:35
2018年式 Toyota 86 Racing はこの春2回目の車検を終えました。
サーキット走行とジムカーナ走行といったクルマに負担のかかる運転を重ねている割には不具合が起こることはなく、基本的な整備のみで調子は維持できています。
2年前の車検はディーラーに依頼したのですけど、バケットシートとGTウイングに関することで腑に落ちない説明を受けたため、今回は株式会社ラックにお願いすることにしました。
このクルマを手に入れてしばらく乗ったあと、足回りを el SPORT サスペンションキット に交換しました。それから4年くらい経つのですけどダンパーはノーメンテで乗っています。
先日、ラックのサスペンション技術部長の坂牧光浩さんにそのことをお話ししたところ、納品当初の減衰性能はもう出ていないのでなるべく早くオーバーホールをしてください、と促されてしまいました。
たしかに思い当たる節はありまして、少しずつ不快なゴツゴツ感が現れるようになり当初のしなやかさが薄れてきました。そのため24段階調整できる減衰力を最弱にして乗っておりました。
el SPORT サスペンションキット「V1-DFA」(写真は右リヤ)
アライメントを調整しています。
足回りを換えた際のアライメント設定は下のとおりです。
el SPORT サスペンションキット取り付け後のアライメント値
トウは、フロント+00°00'、リヤ+00°05'です。
キャンバーは、フロントはピロアッパーマウントにしてあるので若干付けて-02°50'とし、リヤはそのまま手を加えず-02°15'に収まっているといった具合です。この設定で鈴鹿の本コースはとても楽しく走れます。反面ミニサーキットにはあまりマッチしていないような気がします。
これはもっともなことで、サスペンションをオーダーするとき、「メインステージは鈴鹿サーキットの本コースです」、と思いっきり背伸びしたリクエストを出した経緯があり、その要望に沿って減衰特性を吟味してくれたためです。
とにかくオーバーホールは必須です。