エンドレスブレーキパッド「SR01」装着 ー 「MX72」からの変更 ― 2024年11月03日 20:10
86を購入し一年くらい乗った頃でしょうか、ブレーキシステムを純正からエンドレスの鍛造モノブロックキャリパー&ビックローターに変更しています。装着パッドは「MX72」です。
MX72を使って数年になるのですけど、それを「SR01」に交換することにしました。
これまでの仕様は次のとおりです。
<前キャリパー:RacingMONO4>
装着ローター(外径×厚み):φ345×32mm;2PCS
<後キャリパー:RacingMONO4r>
装着ローター(外径×厚み):φ330×28mm;3PCS
<ブレーキパッド:MX72>
材質:セラミックカーボンメタル(セミメタリック材)
平均摩擦係数:0.37~0.47
新たに装着したパッドはこうです。
<ブレーキパッド:SR01>
材質:ロースチール
平均摩擦係数:0.35~0.40
ブレーキパッド「SR01」
ブレーキパッド「MX72」
ブレーキキャリパー「RacingMONO4」
ブレーキキャリパー「RacingMONO4r」
これまでの仕様はとてもよくブレーキは効いてくれるのですが、必要以上に制動力が強く出てしまい、スポーツ走行する際にしばしばコントロールのしにくさを感じることがありました。ペダル踏力に対しての制動力の立ち上がりが急で、コントロール幅の狭さがドライビングを難しくしているのです。
オーディオで語られるところの「ダイナミックレンジの狭さ」というのではなく、写真で言うところの「ポジフイルムのラチチュードの狭さ」と喩(たと)えると伝わるでしょうか。
このブレーキセットは私で3オーナー目になります。
もとはラリー競技用として作成された86に装着されていたものです。事情は存じませんが、初代オーナーはその車両を手放すことになり、競技車の状態で売りに出されます。
それをジムカーナを志向している方が中古購入することになり第二のオーナーとなります。
ジムカーナでのタイム争いという使用環境ではビッグキャリパーの強烈な制動力は必要とせず、むしろデメリットになっていました。効きを穏やかにするためパッドをMX72から「SSM」へ変更してジムカーナ走行をしていたのですけど、扱いにくさは完全には払拭できていない、といった状況でした。
オーナー氏は純正キャリパーへ戻すことを検討するようになり、そんな折、86 Racing を買ったばかりの私が現れます。
わらしべ長者(宇治拾遺物語)ではありませんが、純正ブレーキセット+αの条件で物々交換することになり、私が3rdオーナーになります。MX72はおまけに付けてくれました。
初めは譲られたときの状態、SSMで走っていました。穏やかな特性は日常使用にとても適している反面、サーキットで周回走行するには覚束ないところがありました。比較するとスポーツ走行にはMX72の方が向いており、そんな経緯で長らくMX72を使っていました。
今年春にエンドレスから新しいパッド「SR01」が発売になったことを知ります。Web情報などを読むと、どうやらSR01はタイプRの系譜に位置しているようです。
タイプR(旧)は過去に使ったことがあり、効き具合には良い印象があります。興味あるし、試してみる価値は充分ありそうと考えこの度パッド交換した次第です。
さて、実際のスポーツ走行でどんなフィーリングを感じるのでしょう。近く走行会に行く予定です。
作業は株式会社ラック(https://www.luck.co.jp)に依頼しました。
4S(整理・整頓・清潔・清掃)
車両を下側から見る
邪魔しないよう気をつけながら見学させてもらいました。
興味深かったのは交換前の点検作業です。ハード走行してきた車両ということもあり、不具合があるかどうかの有無を含め状態確認をきっちりやってから作業に進みます。問題があれば補正や修正をします。
プロの技は見ていて非常に勉強になります。