ロシアとソ連の歴史 ― 2022年02月27日 22:10
プーチン政権はロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻を始めてしまいました。
欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者の今井佐緒里さんは、「プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか」と題して、1時間に渡るプーチン大統領のスピーチを訳しておられます。
プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか【1】1時間スピーチ全文訳(今井佐緒里)
【その2】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文(今井佐緒里)
【その3】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文訳(今井佐緒里)
読んでみますと、帝政時代を含めたロシアおよびソ連邦に関して、プーチン氏なりの歴史解釈がふんだんに語られています。今井さんが指摘している通りこれは「ロシア国民に向けた、ウクライナ侵攻の説明」となっています。
プーチン氏は自身が展開する歴史解釈を後ろ盾としてウクライナへの軍事侵攻を正当なものだと主張しています。彼の語りに道理を見いだすことはできるのでしょうか。しかしその正邪曲直を考えようとしても歴史知識がないと話は進みません。
高校では世界史を選択していました。理系クラスだったから単位が取れれば良いくらいにナメてかかっていたため、せっかくの世界史授業が知識として刻まれることなく大人になってしまいました。大学を出てしばらくしたころ改めて世界史を勉強し直すことがあり、それでちょっとだけ世界史の全体像がイメージできるようになりました。よく参考にしたのが河合塾世界史講師・青木裕司さんの本です。
青木世界史B講義の実況中継 ④
知識ゼロからの現代史入門―アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年
青木裕司さんの講義は世界史理解の原動力になってくれるかもしれません。
YouTube『大人の世界史ch』でその声を聞くことができます。世界史にあまり馴染みのない普通の人たちを想定視聴者にしているようなので、取っ付きやすい番組と思います。チャンネル概要から引用します
=== ここから ===
カリスマ講師・青木裕司による「大人のための世界史」チャンネルです。
世界史を理解すれば、現在のあんなコトやこんなコトが分かってくる。
お休み前にラジオ感覚でも楽しめます!
=== ここまで ===
歴史学について述べている回があります。馬が合えばロシア(ソ連邦)の話も楽しめると思います。
【古代ギリシア⑤】歴史学
【ロシア近現代史①】戦争と革命とレーニン
【ロシア近現代史②】世界初!社会主義国家誕生
【ロシア近現代史③】20世紀最大の悪人!スターリン
【ロシア近現代史④】第二次世界大戦とソ連
【ロシア近現代史⑤】冷戦・原爆・宇宙
【ロシア近現代史⑥】キューバ危機そして崩壊
どうぞ。
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2022年3月3日
追記
今井佐緒里さんによる翻訳がすべて終わりました。URLを記します。
【その4】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文訳(今井佐緒里)
【その5】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文訳(今井佐緒里)
【その6】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文訳(今井佐緒里)