NHK100分de名著『ヘーゲル』は斎藤幸平さんの解説2023年05月17日 23:30

NHK「100分de名著」、今月はヘーゲルの『精神現象学』がテーマです。解説(指南役)は東京大学准教授の斎藤幸平さんです。
100分de名著 - NHK

テキスト表紙

テキストを開くと “はじめに” にこう書かれていました。
=== ここから ===
(前略)
 なぜなら、とてつもなく難解だからです。例えば、「100分de名著」で取り上げたことのあるカントの『純粋理性批判』やハイデガーの『存在と時間』も難攻不落の大著ですが、感覚だけでいうと『精神現象学』はその五十倍くらい難しい。正直、100分でやるのは無謀だと思います······。
(後略)
=== ここまで ===
うっ、・・・。

話題を変えます。
飛行機の動画をときどき観るのですけど、R.J SKY(@RJSKY_0722)さんがアップロードしている機上から見た東京都心の夜景動画は飛び抜けて気に入っています。小さなスマホ画面ではなく27インチ以上のモニターや大型画面のテレビで観るとため息が出るほど綺麗です。
【ATC 字幕/翻訳付】『滅多に見れない最高の夜景、見れる条件は?&離陸前に機長からのアナウンス(解説付)』機内で航空無線を聞く!羽田空港 函館行き - YouTube

機体が路面からすっと離れそこから一気に上昇していくときの急激な視界変化がとても心地よいのです。
この感覚は何かに似ているなぁと思い起こしていると、大学1年で使っていた化学の教科書に載っていたステレオ図だったことに気づきました。
下の図がそうです。
教科書に印刷された左右の像間隔は、n-ブタンは45mm、ミオグロビンは60mmです。画面上で見るときはこのくらいになるよう調整するとよいです。

n-ブタンの配座のステレオ図


ミオグロビンのステレオ図

ブタンのステレオ図はわりと簡単に見ることができますが、ミオグロビンの方はかなりの難関です。じっくる腰を据えて取り組まないと像が逃げていってしまいます。


NHK「100分de名著」の話しでした。
社会の営みには教育や医療そして宗教は不可欠なものである、と当然のように言われていますが、この考えには以前からずっと違和感を持っていました。教育と医療はそのとおりだけど宗教は違うのではないか、と。
ところが、今回、斎藤幸平さんによるヘーゲルの解説に触れたことで、言われてみるとなるほどそうかもしれないと意識するようになりました。まだ腑に落ちない部分はあるもののずいぶん理解が深まりました。
それにしても難しい。

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