高橋和夫さんの中東問題の本を読む ― 2024年05月03日 21:20
現在の名古屋市長は河村たかしさん(72歳)です。これまで5回の当選を果たし名古屋市政を牽引していらっしゃいます。そのお人柄や政治姿勢が受け入れられ長く名古屋市民に支持されていることは、5回の当選が物語っています。話題作りが上手な指導者でもあり、存在感を示すことへの器用さについては秀でたものがございます。
たとえば、・・・。
日刊ゲンダイDIGITALのウェブサイトにラサール石井さんの意見が掲載されています。
河村たかし名古屋市長のトンデモ発言は浅薄な頭にネトウヨ思想を流し込んだだけ
Change.orgのウェブサイトにオンライン署名の記事が掲載されています。
オンライン署名 · 河村たかし名古屋市長の発言撤回と謝罪を求めます - Nagoya, 日本 · Change.org
愛知県労働組合総連合のウェブサイトに声明が掲載されています。
【声明】「国のために命を捨てろ」と市民と子どもたちに迫り、個人の思想と歴史観を市民に押しつける河村市長の即時辞職を求める:愛労連(愛知県労働組合総連合)
日本中学生新聞のX(旧Twitter)に投稿があります。
「国のためにぼくたちがいるわけではありません。」
自分を政治の表舞台に導いてくれているのはコアなファンが投じる一票のおかげで、そして、それらの層は人権を踏み躙るような野蛮な言動を好んでいることを指導者はしっかり分かってらっしゃいます。
さて。
名古屋市民のそれぞれについては、河村さんを心を込めて熱烈に推す人がいて、一方で否定的な人がいて、そしてまったく関心のない人たちがいる、という構成になっているのが実際なのでしょう。中には権威に擦り寄ることでのおこぼれを期待するという損得勘定だけで賛同している振りをしている人がいるかもしれません。
名古屋市民といっても価値観は各自それぞれですから、単純に一括りで言い表せるものではありません。ただ、単純化すると情勢が分かった気にはなります。よくある構造です。
今日は憲法記念日。ゴールデンウィークの中間です。
ゆっくりと本を手にする時間ができたので、高橋和夫さんが書かれた中東に関する最近の本を読んでいるところです。『なるほどそうだったのか!』は先月に出版されたばかりです。
なぜガザは戦場になるのか - イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側
書影
253ページと265ページで、合わせて518ページになります。
複雑なものを複雑なものとして扱うと、一般向けの解説本でもこれくらいのページ数になってしまうのでしょう。理解の紐が途切れてしまうと前の章に戻っては読み返しています。
没頭して読み込んでいくと、全体の輪郭が少しずつ浮かび上がってくるのが分かります。それにしても複雑です。