2024年(令和六年)元旦2024年01月01日 04:25

2024年。令和六年 元旦
新しい年の始まりです。




暑さ激しい昨年の夏、白バイ隊員によるライディングスクールに参加しました。
座学につづく実技では、時間の許す限り、アクセル、ブレーキ、リーンの基礎練習を繰り返しました。
ブレーキトレーニングは刺激的です。スタート位置からフル加速し、停止目標を目指してフル制動します。難易度は高く、なかなかビシッと止めることはできません。
長く安全にバイクを楽しむには、しっかり止まれることがすべての基本になります。ついつい意識の隅に行ってしまいがちですが、ブレーキの大切さを再確認するまたとない機会となりました。

2024年は、「止める」がキーワードになるような気がします。
社会や世界の不心得者を見ると本当にそう思います。

どうぞ、良い一年になりますように。

昨年読んだ本2024年01月02日 07:25

年始はのんびり過ごしながら本の整理もしています。昨年は、仕事関連以外では、政治や経済、教育を語った本を多く読んでいました。たとえばこんな本です。


斎藤幸平さんの『ゼロからの『資本論』』は出版後すぐに読んだ一冊です。
ゼロからの『資本論』(斎藤幸平 著)

冒頭で引き合いに出される引用はオチが秀逸です。
=== ここから ===
 にもかかわらず、資本主義を正面から批判し、資本主義を乗り越えようと主張する人は、日本には相変わらずほとんどいません。なぜでしょうか?
 そんな日本社会の状況を考えるきっかけとして、ある有名なジョークを引用したいと思います。

 ある男が、東ドイツからシベリア送りとなりました。彼は、検閲官が自分の手紙を読んでいることを知っていました。だから、友人にこう言ったのです。「暗号を決めておこう。もし、俺の手紙が青いインクで書かれていたら、手紙の内容は真実だ。だが、もし赤いインクで書かれていたら、それは嘘だ。」1ヶ月後、彼の友人が手紙を受け取ると、すべてが青いインクで書かれていました。そこには、こう書かれていたのです。「ここでの暮らしは大変素晴らしい。美味しい食べ物もたくさある。映画館では西側の面白い映画をやっている。住まいは広々として豪華だ。ここで買えないものと言ったら、赤いインクだけだ。」
=== ここまで ===
こういうエッジの効いたジョークは好きです。
この本は「脱成長コミュニズム」の現実を主軸として書かれています。大きなことはできませんが、give and take の領域を増やすことで良いなら私でも関わることができそうです。



英語教育の本を読みました。
迷える英語好きたちへ(鳥飼玖美子、斎藤兆史 著)

積読だった本です。
戦前を含めて日本の英語教育の歴史を語ったものです。
年末には鳥飼玖美子さんの新著を読みました。人それぞれの勉強法について語ったものです。
『やっぱり英語をやりたい!』( (鳥飼玖美子 著)
タイトルにある通りやっぱり英語を身に付けたいです。



知識ゼロからの現代史入門―アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年(青木裕司 著)

2001年(平成13年)の米国同時多発テロ「911」をきっかけに書かれた本です。
2023年(令和5年)10月7日、イスラエル軍とハマスとの戦闘が起こったのを機に再び読みました。

ページを開くとこんな感じです。青木先生らしい書きっぷりです。
「イギリスが悪い」
想定読者は世界史を選択していない人たちです。塾の講師だけあって分かりやすい表現に徹しています。高校時代は世界史選択でしたけど、このあたりはほとんどスルーだったので、文字通り知識ゼロのまま大人になってしまいました。この本で改めて勉強しました。
しゃべっぷりはこんな感じです。「植民地」の解説動画のリンクを貼ります。
東南アジア近現代史(1)東南アジアってどんなとこ?



中東政治の第一人者といえば高橋和夫さんでしょうか。高橋先生のことは先の青木先生の本で知りました。
地図でスッと頭に入る中東&イスラム30の国と地域(高橋和夫 監修)
一昨年夏に買ったときは、中東全域を網羅する教養・娯楽的な読み物として開いていました。パレスチナがまさかこんな酷いことになるとは思ってもいませんでした。

映画『アラビアのロレンス』を高橋先生が語るとこうなります。
「アラブ人が見たアラビアのロレンス」
=== ここから ===
アラブ人を先導しオスマンの弱点ヒジャーズ鉄道を爆破した男は、アラブからすればイケメンの英雄ではなく、ただの英国の一工作員。
=== ここまで ===

高橋先生は国際政治学者としても活躍されています。YouTube に音声配信があります。
220903 今朝の思い(47)ゴルバチョフと北方領土 - YouTube
冒頭からの約30秒は高橋先生のお約束?



内田樹さんと白井聡さんの対談本です。
新しい戦前 この国の"いま"を読み解く(内田樹白井聡 著)

思想家でもあるこの二人の語りは、同意できるできないは別として、読む価値の非常に高い本だと思います。
個性豊かな表現者です。ブログとPodcastからそれぞれリンクを貼ります。
大阪万博は中止すべきだ - 内田樹の研究室
No.26 今こそ、地獄を生き抜くルールブック『資本論』を読め!
SIGHT RADIO 渋谷陽一といとうせいこうの話せばわかる!政治も社会も
『新しい戦前』。本の表紙はすこし厳ついけど、語り口はいたって柔らかいものです。三段重ねのお節料理みたいに話題豊富で、どの話も飽きることなく最後まで読み進めることができました。

【補足説明】があります2024年01月07日 20:45





見てのとおりで特に必要ないとは思いますが、【補足説明】がありますからリンクを貼ります。


身近にラジオ放送2024年01月14日 08:15

能登半島地震関連の情報に触れるたびに心が痛みます。
きょうは大学入試共通テスト二日目です。震災地域の受験生はとても万全ではないでしょうけど、手応えのある答案が出せることをお祈りします。

家電量販店に行ったら防災ラジオがいくつか並んでいました。警報ブザーが付いていたり、LEDライトで照らすことができたり、災害時に活用するためのラジオという位置付けです。
総務省|平成24年版 情報通信白書
安心ラジオ - NHK
ラジオはなぜ災害時に強いのか? テレビとは違う“ラジオならではの特性”とは | 無料のアプリでラジオを聴こう! | radiko news(ラジコニュース)
防災エフエムネットワーク鈴鹿/EFNS | Suzuka Voice FM 78.3MHz


乾電池式携帯ラジオ

私は防災ラジオは持っていませんが、シンプルな携帯ラジオはいつでも使える状態になっています。スイッチを入れるのは鈴鹿サーキットの場内実況を聴くときだけなので、ほとんど活用していないのが実際です。
鈴鹿サーキットレース実況生放送番組 | Suzuka Voice FM 78.3MHz


昔はラジオ放送をよく聴いていました。
パッと思い出せるのは、「欽ドン!」、「のりのりだぁー歌謡曲」、「ビートたけしのオールナイトニッポン」、「サウンドストリート(渋谷陽一、坂本龍一)」。土曜の昼は「歌謡ベスト10」と「ポップス ベスト10」がありました。
そうそう、「誠のサイキック青年団(大阪ABC放送)」は電波状態の非常に悪い中、耳を凝らして聴いていました。
Iggy Pop のこの曲はサイキッカーの細胞に染み込んでいることでしょう。
Iggy Pop - Real Wild Child (Wild One) - YouTube


今は土曜のNHK FM の番組をいくつか聴くだけなので、昔にくらべると減っています。

1月13日(土)のNHK FM の番組表

「ウィークエンドサンシャイン」、「ワールドロックナウ」など音楽番組が中心です。中でも、午後4時から6時までの2時間の生放送番組「ラジオマンジャック」は大のお気に入りです。
1月13日(土)はリクエスト特集でした。メッセージを添えてリクエストを出したところ、なんとメールが読まれてしまいました。ワクワクしながら一押しの曲がかかるのを待っていたら、メールはいじられたものの曲はスルーでした。あらら。リクエストのハードル高いです。
ラジオマンジャック - NHK



いま気付きました。
ラジオを聴かなくなったと思っていたけど、 Podcast で番組配信をちょくちょく聴いているから、今でもラジオは身近かもしれません。
この番組もそうです。
後藤正文さんは良いこといいますね。
【後藤正文】それぞれの支援のあり方について考える • J-WAVE TOPPAN INNOVATION WORLD ERA

「売名? どうだっていい」 by 杉良太郎2024年01月23日 21:20

先日図書館に行ったら、入り口近くの目立つところに、起業を考えている人たちを支援するための資料コーナーができていました。
集められた資料の一つに、『売上アップにつながる写真の撮り方ガイド 飲食店編』なる冊子がありました。発行は日本政策金融公庫です。
下のURLに冊子の電子版が掲載されています。

この冊子の主旨は4ページの「はじめに」に宣言されています。
  “本冊子でお伝えするのは「キレイな写真の撮り方」ではなく、
  「売上アップにつながる写真の撮り方」です。”

身も蓋も無いといえばそれまでですが、それは置いときます。
私が一番感心したのは15ページと16ページにある考察です。
  “下記の調査結果から「自分が食べている風景を想像できる
  写真」を見たとき、人は「美味しそう!」と感じる傾向があ
  るとわかります。”

なるほど。 了解です!
挑戦してみました。場所は生協にテナントで入っている中国料理店です。本場仕込みの料理人が腕によりをかけて作った五目ラーメンです。

作例1
これは悪い例です。
食事シーンを想起させる要素が一つもないからです。そもそも鍵となる箸が写っていません。
練り直して撮影したのが作例2です。

作例2
箸と麺、氷水が入ったピッチャー、会計伝票、そして向かい側にいる友人を写し込むことで一層その場で食べているイメージを膨らませてみました。
この写真から受けるイメージと実際の食味は寸分違わない、と自信を持って言えます。まるでその場に自分がいるかのような現場感覚がダイレクトに伝わってくるはずです。ま、この写真が集客数向上に結びつくかどうかは微妙ですが。


食べ物といえば、杉良太郎さんです。
【被災者が号泣】杉良太郎「売名?どうだっていい」能登半島で完全自腹の炊き出し、私財40億円の“偽善”|NEWSポストセブン