奥飛騨温泉 湯の花2016年09月13日 23:45

なぜが変なことを覚えています。
小学校のときは班ごとにまとまり集団で学校まで歩いていました。いまのように下水が整備された時代とは違い、家庭の排水は道ばたの側溝にダイレクトに流されておりました。学校まで歩いている時にどこそこの家が風呂の残り湯を流しているのに出会すことがあります。
たいがいの家は透明なのですが、鮮やかなグリーンの水を流している家があったりします。そんな時は「お、バスクリン! いいなぁ」などと思ったものです。
現在さまざまな入浴剤が商品化されホームセンターなどでは迷ってしまうほどですが、バスクリンの与えたインパクトは大きかったです。

ところで私の中では入浴剤の横綱といえば温泉湯の花です。
風呂に入れると白く濁りほんのりと温泉臭が漂ってきます。はなはだ地味なのに記憶に深く刻まれています。

温泉湯の花はもうなくなってしまったのかと思っていたら、まだ流通しておりました。

奥飛騨温泉 湯の花

これは岐阜の温泉ホテルの土産物売り場に並んでいたものです。
パッケージの裏に説明があります。

天然湯の花 説明文(クリックで拡大できます)

「本品は産地の泉源より産する天然湯の花であり長期保存にも品質に変化はありません。」
「産地の」という表現に胡散臭さを感じるのは普通の感覚と思います。製造元の名称や所在地、電話番号は記されていません。公式ウェブサイトなどはもってのほかという雰囲気です。ふだん買ってくる商品パッケージをみると、ここまでルーズなものはありません。

逆説的ですがこの天然湯の花はいまでは非常に貴重なものになっていると解釈できます。鉄道でいうと10系客車のようなものと表現できましょうか。
これからも変わることがないよう期待したいです。


お、右下に「プラ」のリサイクルマーク! 新しいじゃん\(^O^)/