ブレーキキャリパーのオーバーホール2015年11月07日 22:00

E36型 BMW M3(M3B)のブレーキキャリパーのオーバーホールを行いました。整備記録からは前所有者がオーバーホールを実施した形跡は見つかりません。10年以上は放置していたことになります。


ピストンの錆(写真提供:ラック若杉店長)
分解写真を送って頂きました。メッキの一部が侵され凹んでいます。交換すべきですがピストン単体で発注できないことが分かり、また液漏れが認められなかったため継続使用します。


M3C用ディスクローター
前輪ディスクローターは、内周(ハブ寄り)だけパッドが当たり外周には錆が付くようになっていました。原因は分かりません。
問題を抱えている懸念はあるものの、経過観察するためキャリパー本体はそのまま使用します。
ディスクローターはM3C用純正品に交換しました。1ピース形状になっているM3B用と異なりM3C用は2ピース形状に変わっています。放熱性が優れていると言われています。


ENDLESS TYPE R キャリパー
キャリパーを新品にしました。気に入っているので同製品をまた選びました。

メーカーwebサイトから引用。
=== ここから ===
TYPE R
ローター適正温度域:50~650℃
平均摩擦係数:0.30~0.35
材質:ロースチール
走行フィールド:ワインディング〜サーキット
ベストマッチタイヤ:ラジアル〜ハイグリップラジアル

TYPE-Rはメタル材を抑えることで、高温域でのフィーリング変化が少なく、安定した制動が得られペダル剛性を向上させました。踏力に応じたダイレクトな制動感を得ることが可能です。意のままにブレーキで車輛を操るペダルコントロール性を重視したスポーツ派ユーザーにたいへんおすすめです。

■こんな人におすすめ
◆(サーキット走行時)温度変化による効きの変化に癖がなく、コントロール性が高いパッドをお求めの方
◆フロントにセミメタル系のブレーキパッドをセットし、リアにはリアロックを避けた唐突な効きのないコントロール性重視のブレーキパッドを調節の為利用したい方
=== ここまで ===


シビックには同社のMX72を前輪のみ使用しています。特徴をメーカーは下の様に説明しています。

メーカーwebサイトから引用。
=== ここから ===
MX72
ローター適正温度域:50~700℃
平均摩擦係数:0.37~0.47
材質:セミメタリック(セラミックカーボンメタル)
走行フィールド:ストリート〜サーキット
ベストマッチタイヤ:ラジアル〜ハイグリップラジアル

MX72は、セミメタリック材ながらダストや鳴きを極力抑え、低温での制動力をアップさせました。また、高温時の制動安定性を向上させるとともに、ローター攻撃性の低減を実現。さらにはセミメタリック材の長所であるペダルタッチの良さに磨きをかけました。

■こんな人におすすめ
【ストリートユース】
◆ストリートでの走行も重視する、走行会ユーザーの方
◆ミニバンやSUVなど、重量がありながらブレーキ容量が少ない車種にお乗りで「もっと効くパッドが欲しい」という方
【サーキットユース】
◆ストリートでの走行も重視する、走行会ユーザーの方
◆サーキットにおいてコントロール重視のブレーキパッドをお求めの方
◆低排気量もしくは軽量のお車や、ブレーキシステムに余裕のあるお車向け。
=== ここまで ===


それぞれの特徴を的確にとらえた商品説明だと思います。純正パッドが炭化するような状況を、不足ない制動性能で周回させてしまうのはスポーツパッドの魅力です。
踏力と制動感が直線的な印象のTYPE-Rは馴染みやすく、とくに踏力を抜く際の特性が気に入っています。
市街地走行が多いシビックにはMX72がマッチしていると思います。車重の軽さが手伝って“良く効く”感覚があるからです。


ところで。
コンビニでパートをしている知人から聞いた話です。
未成年風の客が酒を買い求めたため年齢確認をしました。するとその客は口で年を言うだけで根拠は示しません。知人は困ってしまいます。
奥にいる店長に状況を伝えたところ、それなら運転免許証を見せてもらえと言われます。
するとその客は免許はもっていないと返答します。
再び店長に状況を説明すると、じゃあ「干支」を聞いてみろと助言されます。

なるほど! これには驚きました。見事、天晴です。

知人曰く:たびたびすみません、あなたの干支を教えて下さい。
客曰く:エトって何ですか?