金属製の虫2016年01月23日 23:30

パンクトラブルが珍しくなった昨今、多くのドライバーにとってタイヤホイールを外す作業は馴染みないものとなっているかもしれません。パンク修理キットが車載されているモデルなら尚更です。降雪地帯を走る人はスダッドレスタイヤへの交換で年に2回ていどジャッキアップをするでしょうか。
ホイールナットを締め付ける際車載レンチに乗っている人を見ることがあります。ホイールナットがカチカチで緩まないため仕方なく乗るのは致し方ないとして、体重を使っての締め付けはボルト類の破損リスクが増すだけですから控えるべきだと考えます。

タイヤ交換はトルク測定をしっかりやってもらえるショップでやってもらうか、自分でやるならトルクレンチは購入すべきです。

などと、正論を述べたって面白くありません。
『格好つけアイテム』としてトルクレンチは買います。

トルクレンチ(長さ約40センチ)

家の前で交換するなら休日でなるべく人通りの多い時間帯を選びます。
人が近づいてきて横を通り過ぎようとしたそのタイミングを合わせレンチを下げ「カチッ」と1回音を出します。それだけですが、それで良いのです。

自動車競技会場で整備作業を見学していると、出走前のトルクチェックがルーチンになっていることが分かります。いかにもプロっぽい作業で重要度が伝わってくるシーンです。サーキットでも多くの人が携行しています。そして「カチッ」と鳴らします。
こんなことからトルクレンチは『格好つけアイテム』になり得ると考えます。おすすめです。


ムシ回し(長さ14センチ)

隣のピットに止めていた人が左前タイヤの空気圧が下がり困っていました。パンクではなさそうだし原因を探っていくとタイヤバルブコアが緩んでそこから少しずつ空気が漏れていることが判りました。バルブコアに耳を近づけるとたしかに「スー」と音が聞こえます。
ムシ回しを携帯している人がいてすぐ解決しました。
その工具を手にするのは私は初めてで、貸していただき自分のクルマでチェックしてみました。結果、1つのホイールで弛みを認めました。

ムシ回しは格好つけアイテムとしては微妙な存在とはいえ、数百円の工具ですからこれはこれで持っている方がよさそうです。

タイヤバルブ関連製品(バルブコア)|太平洋工業株式会社