美子ちゃん土俵に上がる2018年04月13日 00:10

公益財団法人日本相撲協会は土俵の女人禁制を貫くつもりなのでしょうか。

京都府舞鶴市舞鶴文化公園体育館で4月4日に行われていた大相撲春巡業の場で、土俵上あいさつをしていた多々見良三舞鶴市長が突然倒れてしまいました。現場に居合わせた方々の処置の甲斐あり一命をとりとめた様子です。その後の健康を取り戻しているようなら良いですが。
この救命処置の協力者に複数の女性が含まれており、協会側は彼女らを土俵から下りるよう場内放送で数回促しました。
救命女性に土俵下りる指示 大相撲巡業、舞鶴市長倒れる:スポーツ:中日新聞

つづきます。
4月8日、静岡市で開催された大相撲春巡業「富士山静岡場所」で女子児童を土俵に上げさせないという出来事がありました。女児を含む小学生らに力士が稽古を付ける「ちびっこ相撲」で今年は女児参加を拒む通達がなされたことによります。
静岡のちびっこ相撲 今年は女子排除 協会から要請 - 大相撲 : 日刊スポーツ
女児土俵に上げず 静岡場所「ちびっこ相撲」:朝夕刊:中日新聞しずおか
Time for sumo to ditch ban on women in ring | The Japan Times


公益財団法人日本相撲協会の弁明からは乏しい説得力しか伝わってきません。

=== ここから ===
担当者は「男子に比べ、女子のけがが目立つと保護者や主催団体から意見が寄せられた。安全面を考慮した」と理由を説明している。
=== ここまで ===
(日刊スポーツ記事から引用)

保護者や主催団体は女子は怪我をしやすいと訴える一方で、女児本人は相撲することを望んでいる。
だったら、女の子が怪我をしないよう大人たちが知恵を出し合って対策を練り、毎年それを洗練させていけば両者納得の結果につながっていくことでしょう。
それでも怪我は発生します、間違いなく。
だけど、「安全面を考慮した」という紋切り型の弁明に落とし込み、やれることを放棄して女児の参加だけを否定するなら、それは女性差別思想と判断されてしまいます。
相撲を楽しみにしている子がいるなら、怪我なく存分に取り組めるよう環境を整えてやるのが成熟した大人の振る舞いです。


=== ここから ===
協会広報部によると、三月の大相撲春場所中に巡業部長名で「年齢にかかわらず女性を土俵に上げないように」との通達が出された。広報部の担当者は本紙の取材に「(通達は)春巡業から適用している」と説明。
=== ここまで ===
(中日新聞しずおか記事から引用)

伝統だからとにかく土俵は女人禁制だという主張はそれはそれでアリだと思います。しかし公益財団法人として主張するなら現在の人たちを納得させるだけの根拠だては必須です。それをしていかないと否定論者たちに説得力を持たせてしまいます。というか、日刊スポーツと中日新聞しずおかで主旨が変わってしまっているじゃないか、オイオイ。


立川志らくの意見は納得できます。
スポーツ報知の記事から一部引用
=== ここから ===
「だって春日野さんは、この間、問題があった時に、私はトイレに行って見てませんでしたって言って、でもそれが映像に残っていて、ウソだったってことが分かっちゃったでしょ」と指摘した。

 その上で「女人禁制って伝統だから、伝統っていうのは大事にしないといけない。でも、説明できないような伝統はやっぱり変えていくべき」などと持論を展開し「女の人を上げちゃいけないっていうのをちゃんと説明しなきゃいけない。みんなが納得できるように。多分、説明できないでしょ。神事だからだけでしょ。神事だからって、神事を大事にしたりする人が張り倒したり、隠蔽したりしているんだから、これは、やっぱり非難されてもしょうがない」と断じた。

 さらに「なんで女性を上げていけないのか。まして女の子を上げていけないのか。みんなが納得できるような説明できないとダメです。
=== ここまで ===
立川志らく、土俵の女人禁制問題に「貴乃花親方を戻しなさい」 : スポーツ報知


この件に関して多くの意見が行き交ってますが、もしかしたらもっとも力強い主張をしているのは、美子ちゃんかもしれません。