世界国勢図会は「せかいこくせいずえ」と読みます2015年11月27日 10:10


F-15(F-15J)(岐阜基地航空祭にて撮影)

2010年のことですけど、NHKのBSで放送されたブルーインパルスの特集番組を観ました。いまは製品になって市販されているようです。
BD「NHK-VIDEO 天空のアクロバット~ブルーインパルスの男たち~」予告編 - YouTube

その年の岐阜基地航空祭にやってくることが分かり秋に開催されたイベントに行ってみました。会場では案内や整理をはじめ、説明役として自衛隊員の方々が働いており、実際にお話を伺うことができました。接してみないと気付かないことが多くあり、自衛隊に対する距離感が変わりました。

岐阜基地には「飛行開発実験団」と呼ばれる航空自衛隊唯一の部隊が編成されています。webサイトから引用。

=== ここから ===
  飛行開発実験団は、航空機、またはミサイル等の航空装備品に対する試験等を実施する航空自衛隊唯一の部隊です。 国内開発装備品及び海外からの導入装備品の実用性を確認するための試験及び評価、運用に関する基礎的データを取得する基礎的研究の他、技術研究本部の実施する技術試験に対する支援や装備施設本部の依頼による領収のための飛行を実施しています。 更に航空装備品に対する試験評価等を実施する試験飛行操縦士や技術幹部の課程教育も行っています。
=== ここまで ===
飛行開発実験団概要


河合塾講師青木裕司氏が書いた「知識ゼロからの現代史入門―アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年」という本が2002年の秋に出版されました。9・11同時多発テロ翌年の発行です。
知識ゼロからの現代史入門:青木 裕司

「世界の平和と戦争を考えるときに、「武器輸出」の問題を抜きに語るのはナンセンス」と述べ、武器輸出国の統計資料が示されています。
出典を見ると、『世界国勢図絵』(第12版)P517 となっています。
2015年は第26版。
世界国勢図会|当財団刊行の統計データブック|公益財団法人矢野恒太記念会

図書館で最新版を開いてみます。
『表13-6 通常兵器輸出国・輸入国(1990年基準価格)(単位百万ドル)』の項目がありました。
注釈には次のように記されています。

=== ここから ===
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)Arms Transfers Database
http://www.sipri.org/databases 2015年7月10日 閲覧)による
国際比較や時系列比較のために独自の方式で算出されており、他のデータとの比較はできない
日本の輸入額は2010〜14年の5年間で1754百万ドル、輸出額は無い
=== ここまで ===

SIPRIが論拠になっていたということです。
webサイトにアクセスしてみました。
たとえば、日本1754百万ドルの数字を得るには、
にアクセスし
・Step 1:「Imports to」をチェック「Japan」を表示させ
・Step 2:From「2010」to「2014」と記し
・Step 3:「recipient/supplier」をチェック
・Step 4:「On screen」をチェック
そして[ Download ]をクリックすると
     ↓
    “1754”を知ることができました。

米国、ロシア、中国、ドイツ、フランス、イギリス。
この5国で兵器輸出額の75%以上を占めるます。ドイツを除く4国は国連安全保障理事会の常任理事国です。

IS(イスラム国)やテロ集団が使っている兵器の調達経路を知りたくて資料をあたっているのですけど、よく分かりません。

よく分からないものはよく分からないものとするのが相応しいかもしれません。
単純化して思考停止することだけは止めておいた方が良さそうです。

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