全日本ラリー選手権2017年度 競技終了2017年11月09日 07:00

新城ラリー観戦に行ってきました。

大会名称:全日本ラリー選手権 第9戦 新城ラリー2017
開催日程:2017年11月3(金)- 5日(日)
開催場所:愛知県新城市周辺

併催競技
:TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ 特別戦 新城


観戦したのは11月5日(日)のDay2 です。当日は早起きしてサービスパークが置かれる新城総合公園に6時半ころに到着しました。ほぼ無風状態だったものの奥三河山間部の空気は冷えており厚着をしてちょうどよい気候でした。空は雲ひとつない見事なほどの晴天です。

ADVAN-PIAA ランサー_奴田原文雄/佐藤忠宜
Day2の1本目は午前7時には出走します。
赤黒のアドバンカラーは存在感抜群です。
奴田原文雄/佐藤忠宜組は総合2位を納めました。


TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジが併催されます。
下の写真は、すべての競技が終了しパルクフェルメに集まった車両群のひとコマです。

FLEX翔Racingアクア_哀川翔/中谷篤

後席から洒落た鞄
哀川選手は気さくな雰囲気で観客の応援に手を振って応えてくれます。競技を終えクルマから降りて手にしたのがこの鞄です。使いやすそうなカッコいいデザインです。スタイリッシュなところは見習いたいです。


朝一番はラックのサービスを訪問しました。
バス1台にテント2張り

空気圧点検をしているベテランメカニック(苫谷厚志さん)

出走前に行われる一連の作業を見学させていただきました。
特別なことはなく普段ラックの工場でやっている仕事の延長線上にありました。ただ、限られた時間のなかでメカニックたちが各自自分の仕事に責任をもちながら1台の車両をテキパキと仕上げていくところはサービスパークならではの光景です。
無駄な言葉や余分な動きはありません。同時進行で各自が車両を整えていく姿はとてもスマートで、張りつめた緊張感と清々しい高揚感を誘います。

1本目スタートへ向けマシン誘導する若手メカニック(吉田大樹さん)
ここからはドライバーの仕事です。


2017年シリーズタイトル獲得
ラック STI 名古屋スバル DL WRX_勝田範彦/石田裕一

「めっちゃくちゃ嬉しいです」と語るメカニックの吉田さんに話を伺いました。
金曜の通常整備でデフオイルを交換した時、オイルの中にキラリと光る小さな金属片が認められました。想定していない状況です。
このままでは出走できそうにないため、急きょ工場のある長久手から代わりのデフを取り寄せ交換することになります。整備のことをいろいろ聞いてみると、まったくのトラブルフリーではない状況でDay2がはじまったことが分かります。
「オイル漏れの確認はいつもなら2回だけど4回しちゃいましたよ。」
最高の走りはこうしたメカニックの支えがあるからこそなのですね。


ところで。
今回の話題の一つはWRCの日本開催です。
トヨタ自動車の豊田章男社長はWRC日本開催についてコメントを発しています。
=== ここから ===
「日本のどこでの開催になろうとも、日本での開催を多くの人が望んでいるじゃないかなと思っています。むしろ大いに噂してください。日本での開催があり、日本人ドライバーが参戦すれば、よりラリーというスポーツが身近なものになると思いますので、ぜひいろんな形で応援いただきたいなと思います」
「全日本の選手権も、GAZOO Racing Challengeも様々な地域で開催されていますし、年々開催地域も増えています。いろんな方が集まっていますから、変な意味でなく村おこし、町おこしに繋がることでしょう。我々自動車業界に近い人間からしてみればクルマのファンが増えることになりますので、ラリー・ジャパンの開催となれば大変ありがたいことだと思います」
=== ここまで ===
豊田社長、WRCラリー・ジャパン復活を「大いに噂して欲しい」


全日本チャンピオンの勝田範彦選手は、WRC開催に関して次のように語っています。
=== ここから ===
「やっぱり国で開催しなければならないと思っています。それは他の国も同じ。新城ラリーの規模も大きくなってきましたが、WRCを開催するためには国の協力が必要です。国の協力によってラリーを開催する上で問題になることはほとんどフリーになるはずですから。それに国で開催しなければ、結局全日本の延長になってしまう。これは今後イベントとして継続していくためにも必要です」
=== ここまで ===
全日本ラリー王者の勝田「WRC日本の開催には国の協力が必要」



WRCの日本開催は現実味を帯びています。少なくともこの一年でより進捗していると感じています。
外国開催の耐久レースやラリー映像をみていると、コース脇でバーベキューをやっている光景が映ることがあります。もしWRC開催が実現したら同じように野外ダイニングをやってみたいものです。日本でやるなら『すき焼き(SUKIYAKI)』が相応しいと思います。
そこで昼ご飯は会場近くの知人宅をお借りしてすき焼きをやりました。予行演習です。

すき焼きの材料

エノキ茸を入れ忘れ慌てて鍋に入れた図

肉など保冷品は釣りで使うクーラーボックスに入れ、調味料、カセットコンロ、鍋、お皿、箸などは釣り道具入れ用のショルダーボックスに収めます。重さに関しては上の写真くらいなら一人で持ち運び可能です。屋外ですと風対策は必須なので防風板を用意しなければなりませんが、数名いれば負担なく運べる量です。
準備から片付けまで2〜3時間くらいかかります。屋外での器具洗いは古新聞があると便利です。汚れた鍋や皿は古新聞でゴシゴシ擦ると意外ときれいになるものです。紙くずなどは自治体指定可燃物用ゴミ袋に入れて持ち帰れば片付けに手間取りません。

このように観客レベルではWRCの日本開催は問題なさそうです。
鍵を握るのは、10年後、20年後を見据えた政府・行政の賢明な判断にかかっていると考えます。

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