新城藤村邸 ― 5月上旬の様子2017年05月07日 23:50

5月3日の憲法記念日に関連し憲法を扱った番組がいくつか放送されました。
雇用形態や生涯収入など格差の現実を訴える若い人たちの意見を興味深く見ておりました。
ある人は、目の前にこうした格差が生じている原因は憲法にある、憲法を改正すれば様々な問題の解決につながるのだ、だから憲法改正に賛成する、と考えていました
ある人は、目の前にこうした格差が生じている根本は憲法を誠実に運用してこなかったことにある、必要なことは改正ではなく憲法を正しく運用することである、と考えていました。

理念に従い憲法を運用しているかどうかを検証することは非常に大事なことです。

現在の憲法を理解したいとき、明治憲法が運用されていた当時の社会を知ることは大きなヒントになると考えました。この連休は井上寿一さんの本を読み直してみました。
昭和史の逆説 (新潮新書) | 井上 寿一
吉田茂と昭和史 (講談社現代新書) | 井上 寿一
教養としての「昭和史」集中講義 教科書では語られていない現代への教訓 (SB新書) | 井上 寿一

やはり憲法を誠実に運用することは大事だと実感します。

『教養としての「昭和史」集中講義・・・』に示唆に富む意見が記されています。
=== ここから ===
 それでは憲法を改正して再軍備をすればいいのかといえば、経済成長に力が注げなくなる。復興も遅れる。国連に頼ればいいかというと、国連には常設軍がないのでこれもむずかしい。こうして「アメリカに頼る」という結論に達したのです。
 それにしても米軍の日本国内における配備の条件を定めた日米行政協定は、安保条約よりも不平等なものでした。米国は、日本にある基地を好き勝手に使えることと同じだったからです。外交官出身でリアリストの吉田はこのことを理解していたので、調印の際にはひとりでひっそりと署名したのです。
 吉田が不平等な内容とわかった上で署名したのは、次の世代の人たちが行政協定や安保条約を対等なものにしてくれると期待したからです。ところがバトンを渡された人はそれを怠り、現在に至っています。そのしわ寄せが沖縄に集中しているのです。このような状況は、バトンを受け損ねた人たちに責任があるのではないでしょうか。
=== ここまで ===
=== ここから ===
 冷戦時代はアメリカの国際的地位が高く、アメリカに従っていればどうにかなりました。しかし、現在はアメリカの地位が相対的に下がっています。世界がアメリカの思いどおりにならなくなっているのは明らかです。日本が自主的な外交をする余地も出てきています。「日本=アメリカの属国」という関係にも変化が生じていくことを予期させます。
 これからの日本は、国際的な責任を分担しつつ、自立的な外交を展開する政治的に成熟した先進民主主義国になることを目標とすべきなのです。
=== ここまで ===


5月上旬の藤村邸です。
困ったことに雌株が開花していません。雄株はかなりが花を開いています。今週中に雌株が開花しないと受粉しない可能性があります。
どうしましょう。雄花保管してないし・・・。
今年は梅がたくさん実をつけています。足下には木いちごが育っています。奥三河の春はのんびりしていました。

キウイフルーツ(ヘイワード)雌株のつぼみ

キウイフルーツ(トムリ)雄株の花とつぼみ


梅は沢山なっています

クサイチゴの花

クサイチゴの実


玄関にはラディッシュの扉に付けていた鈴がぶら下がっています。
カランカランと響く金属の音を聴くとラディッシュで過ごした楽しい時間が甦ります。
ところで、片付けはいつになったら完了になるのでしょう・・・。
ラディッシュの扉に付けていた鈴

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